グルービング工法とは、スリップ事故を防ぐため、道路の路面に溝を刻む工法です。
一般的に路面に加工を施すとき、カッターを冷却するために水を使いますが、水を使わず(=乾式)圧縮空気で冷却する工法が乾式グルービング工法です。
一般道路、高速道路、トンネルなどの滑り止めの他に、下り坂T字路の飛び出し防止、ガソリンスタンドなどでのオイルスリップ防止にも有効です。
さらに、走行音の変化により、速度超過や居眠りの防止、暴走族のローリング防止対策に有効です。
このように乾式グルービング工法は、現場環境に配慮したクリーンな作業ができ、リサイクルの幅を広げられますので、昨今話題となる環境問題や再利用を謳ったエコロジー極めた画期的な工法といえます。
施工パターンには、縦型安全溝と横型安全溝があります。縦型安全溝は、車走行の安定性を向上させ、雨天の時のハイドロプレーニングを抑止できます。
横型安全溝は、車の制動距離を短縮でき、走行音の変化による居眠りなどの警告合図になります。また、雨天のときのハイドロプレーニング抑止にも効果があります。
パターンを組み合わせることで、いろいろな用途に合わせた施工が可能です。
グルービングを乾式工法で行う利点は、省スペースと環境に対して優しいところです。
乾式工法では、給水車やバキュームカーが不要なので、作業エリアを小さくでき、交通渋滞を緩和できます。
水を使わないので、汚水がでません。切断した切粉はその場で集塵しますので、環境に優しい工法となります。
長い下り坂のスピード抑制、スリップ防止及び凍結防止の事故対策として「乾式グルービング工法」を施工しています。